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野菜栽培は相性の世界!

野菜を栽培し始めてず〜っと思うのは、これはまさしく相性の世界だなあと。したことない人は全くピンとこないと思いますが、野菜っていくつかの科に別れていて、ナス科とマメ科を一緒に植えると相性が良くて、お互いがよく育つとか、アブラナ科の次にアブラナ科を植えると、連続で育てるのは相性が悪くて、まともなのが出来ないとか。そういう法則があるのです。結構複雑にある。相性が悪いのを育てていたら、病気にとてもなりやすいし、害虫もとても寄ってきやすいのです。

普通の農家さんは農薬を一定使用してそういうのを押さえ込んで毎年同じのを作るというのが一般的には多いのだと思いますが、家庭菜園程度の私の場合は、相性の研究にもってこいだなあと思いながら、畑で考えたり調べたりして育てています。

人間界でもAさんとBさんは相性合うから、一緒に組ませると売り上げ成績が上がるとか、そういうのがあるでしょう?野菜もそういうことです。組ませるとお互い立派に育つというペアもある。

どの世界にも相性はあって、野菜も実際に生きているから、感情も感覚もあるってことですね。

土づくりも人づくりも同じような・・・

次の野菜の種苗を植えるまでに、前の野菜の根や枝の残渣を土に埋め込んで発酵させる作業を時々します。プチ循環農業です。でもこれが結構時間がかかるのですが、早く植えたいがために焦って次のを底に植えると上手く育ちません。発酵するとそれが肥料になるのですが、その期間は熱を持ったり、腐ったりという過程があるので、逆にその期間は植えない方が良いという。

しっかり1ヶ月とか季節によっては3ヶ月とかあけないと、次の野菜はしっかり育たないし、実も大きくなりません。

人間で例えると、練習の期間を1年とか3年とかじっくりしないと、成績が上がらないだったり、タイムが上がらないみたいな感じなのでしょう。

何事も一定の期間が必要な時は絶対あるんだ〜ということを言われているような気がしました。

マルチングで準備中

人参の収穫が終わったところにマルチングして(黒い専用のビニールを覆って)次の野菜に備えています。苗を植える時って2種類あって、そのまま植えるか、マルチングした後に握り拳くらいの穴をあちこち開けてそこに植え付けていくかです。

春ですから今は色々と苗を植える時期です。毎年この時期にはどれを植えるかってのは去年の時点でもう決めてありますから、あとは天気の状況だけ確認しながら鑑定の合間に植え付けていく作業です。

色々な野菜でこの2つの方法を比較しながら実験していますが、ニンニクやらっきょうとかはマルチングしたほうがしっかり根が張っている感じです。というか大体どの野菜もマルチングしたほうが上手く育ってくれる。管理がしやすいから、当所くらいの小規模でする分には手作業マルチングが最も効率は良いのでしょう。

ある程度密集して植えると、競争原理が働いて?成長が早くなるって聞いたことがありますが、そんなものなのかもしれません。

スーパーもコンビニもどんな販売店もある程度近所にあったら競争原理みたいなのが働いているなあと思うので、植物の世界も一緒なのでしょう。

しかし昼に農作業して今年初めて汗をかきました。4月中旬ですが、もう?って感じです。8月の灼熱時期までまだ4ヶ月もあるのに。年々熱帯化していますね。はぁ〜。